財務指標 (2026年06月07日 更新) 3分で読めます

EPS・BPSとは?1株あたり指標とPER・PBRの関係

EPS(1株当たり当期純利益)と BPS(1株当たり純資産)は、PER・PBR の計算ベースとなる重要指標です。 計算式、数値例、希薄化後 EPS、自社株買いとの関係、業種別の見方を整理します。

編集: Zaimiru 編集部 ・公開日: 2026-05-06 ・最終更新日: 2026-06-07 ・編集方針計算ロジック訂正履歴

EPS・BPS とは

EPS は 1 株当たり当期純利益、BPS は 1 株当たり純資産を示す指標で、PER・PBR の計算ベースとなります。

EPS の計算式

EPS は当期純利益を期中平均発行済株式数で割って算出します。

EPS = 当期純利益 ÷ 期中平均発行済株式数

たとえば当期純利益 200 億円・発行済株式数 1 億株なら、EPS は 200 億円 ÷ 1 億株 = 200 円 です。自己株式は除外して算出するのが一般的です。

BPS の計算式

BPS は純資産を期末発行済株式数で割って算出します。

BPS = 純資産 ÷ 期末発行済株式数

たとえば純資産 1,500 億円・発行済株式数 1 億株なら、BPS は 1,500 億円 ÷ 1 億株 = 1,500 円 です。自己株式控除後の発行済株式数を使うのが一般的です。

希薄化後 EPS(潜在株式調整後)

新株予約権・転換社債(CB)など、将来株式に変わりうる「潜在株式」がすべて株式化したと仮定して算出した EPS を、希薄化後 EPS(潜在株式調整後 1 株当たり当期純利益)と呼びます。

  • 通常の EPS より分母(株式数)が増えるため、希薄化後 EPS は 通常の EPS 以下 になる
  • ストックオプションや CB を多く発行している成長企業ほど、両者の差が大きくなる
  • 有価証券報告書では「1 株当たり当期純利益」と「潜在株式調整後 1 株当たり当期純利益」が併記される

EPS・BPS と PER・PBR の関係

PER・PBR は EPS・BPS と株価から算出される派生指標です。

EPS が増加する要因

EPS は当期純利益の増加、または発行済株式数の減少(自社株買い)で増加します。

  • 当期純利益の増加: 本業の成長による EPS 拡大
  • 自社株買い: 発行済株式数の減少による 1 株あたり利益の希薄化解消
  • 両者を併用する企業が増加

業種別の特徴

  • 成熟業種(商社・銀行): 自社株買いによる EPS 押し上げが目立つ
  • 成長業種(IT): 株式分割や新株発行で EPS が変動しやすい

EPS・BPS を zaimiru で確認する方法

よくある質問

EPS が高いと何が良いのですか?

EPS が高いほど 1 株あたりの利益創出力が大きいことを示します。同じ株価でも EPS が高ければ PER は低くなるため、利益効率の評価で重要です。

自社株買いで EPS は増えますか?

増えます。当期純利益が同じでも、発行済株式数が減少すれば EPS は機械的に上昇します。これが「自社株買いによる株主還元」の数値メカニズムです。

BPS と純資産の違いは何ですか?

BPS は純資産を 1 株あたりに換算した値です。会社全体の純資産を発行済株式数で割ることで、株主 1 人当たりの理論的な持ち分を表します。

希薄化後 EPS とは何ですか?

新株予約権や転換社債など、将来株式に変わりうる潜在株式がすべて株式化したと仮定して算出した EPS です。分母の株式数が増えるため通常の EPS 以下になり、ストックオプションを多く発行する成長企業ほど差が大きくなります。有価証券報告書では「潜在株式調整後 1 株当たり当期純利益」として併記されます。


関連記事

このカテゴリの他の記事を見る: 財務指標

記事一覧に戻る