PBR とは
PBR は株価純資産倍率の略で、株価が 1 株当たり純資産(BPS)の何倍まで買われているかを示すバリュエーション指標です。
PBR(Price Book-value Ratio)は、株価を 1 株当たり純資産(BPS)で割って算出します。 会社が解散した場合に株主が手にする理論的な金額に対する株価倍率を示します。
PBR の計算式
PBR は株価を BPS で割って算出します。
PBR = 株価 ÷ BPS(1 株当たり純資産)
たとえば株価 1,200 円・BPS 1,500 円なら、PBR は 1,200 ÷ 1,500 = 0.8 倍(1 倍割れ)です。PBR = 時価総額 ÷ 純資産 と整理することもできます(時価総額とは?)。
PBR 1 倍割れの意味
PBR 1 倍未満は、市場が「会社の解散価値(純資産)以下の評価」をしている状態で、2023 年の東証要請の主要な対象となりました。
2023〜2024 年にかけて東京証券取引所は上場企業に対し PBR 改善を促す「資本コストや株価を意識した経営」要請を発表しました。
PBR と PER・ROE の関係
PBR は PER と ROE の積に分解できます。
PBR = PER × ROE
この式は、低 PBR が「割安」なのか「低収益(低 ROE)ゆえの当然の評価」なのかを見分けるのに役立ちます。ROE が高いのに PBR が低い企業は見直し余地があり、ROE が低いまま PBR だけ上がるのは過大評価のサインになり得ます(ROE とは? / 高 ROE × 低 PBR)。
業種別の特徴
規制資本・含み益・軽資産モデルなど業種特性により、PBR の標準水準は大きく異なります。
- 銀行業: 規制資本のため PBR は 0.5〜0.8 倍が一般的
- 不動産業: 含み益で実質 PBR が下がるケースが多い
- IT・サービス業: 軽資産モデルで PBR が高い
注意点
PBR が低くても市場の正しい評価である場合があり、業績推移や同業比較との併用が前提です。
- PBR が低くても、業績悪化や構造的問題が市場で織り込まれている場合があります
- 純資産には簿価ベースの不動産・有価証券が含まれており、時価とは乖離する場合があります
- 自己株式を多く保有している企業は実質 PBR が異なる場合があります
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よくある質問
PBR とは何ですか?
PBR は株価純資産倍率の略で、株価を 1 株当たり純資産(BPS)で割って算出します。会社が解散した場合に株主が手にする理論的な金額に対する株価倍率を示します。
PBR 1 倍割れはなぜ問題になるのですか?
PBR 1 倍未満は、市場が「会社の解散価値(純資産)以下の評価」をしている状態です。2023〜2024 年に東京証券取引所が PBR 改善を促す要請を発表したことで注目度が高まりました。
PBR が低い業種にはどのような特徴がありますか?
銀行業は規制資本のため PBR 0.5〜0.8 倍が一般的です。不動産業は含み益で実質 PBR が下がるケースが多く、IT・サービス業は軽資産モデルで PBR が高い傾向があります。
PBR と ROE はどう関係しますか?
PBR は PBR = PER × ROE と分解できます。ROE が高いのに PBR が低い企業は割安の可能性があり、ROE が低いまま PBR だけ高い場合は過大評価のサインになり得ます。低 PBR が割安なのか低収益ゆえの評価なのかを見分けるのに使えます。