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ROICとROEの違い・使い分け|どちらで企業を評価すべきか

ROICとROEの違いと使い分けを解説します。ROICは事業全体の資本効率、ROEは株主から見た収益性を示し、分析目的によって使い分けます。

編集: Zaimiru 編集部 ・公開日: 2026-06-20 ・最終更新日: 2026-06-20 ・編集方針計算ロジック訂正履歴

ROICとROEの違い

ROIC(Return on Invested Capital、投下資本利益率)とROE(Return on Equity、自己資本利益率)はどちらも「資本効率」を測る指標ですが、分母となる資本の定義が異なります。

指標 計算式 分母の意味
ROIC NOPAT ÷ 投下資本 事業に投入した総資本(株主資本+有利子負債)
ROE 当期純利益 ÷ 自己資本 株主が出資した資本のみ

ROEはレバレッジで高くなる

ROEは財務レバレッジ(借入)を増やすだけでも向上します。そのため「ROEが高い=経営効率が良い」とは限りません。一方ROICは有利子負債も含む投下資本全体を分母とするため、レバレッジの影響を除いた事業自体の収益性を測定できます。

どちらをいつ使うか

ROICが適している場面

  • 事業の本質的な競争優位性・収益性を評価したい
  • 異なる資本構成(負債比率)の企業を比較したい
  • WACCと比較して企業価値創造力を評価したい

ROEが適している場面

  • 株主視点でリターンを評価したい
  • 経営目標(ROE 8%以上等)の達成度を確認したい
  • 日本版スチュワードシップ・コード等の文脈での評価

組み合わせて分析する

ROICとROEを両方確認することで、財務レバレッジの影響を分解できます。ROICは高いのにROEが低い場合は低レバレッジ(財務保守的)、ROEは高いのにROICが低い場合は高レバレッジで利益を底上げしている可能性があります。

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よくある質問

ROICとROEはどちらが重要ですか?

分析目的によります。事業の競争優位性や企業価値創造力を評価するにはROIC、株主リターンの観点ではROEが有用です。コーポレートガバナンスの観点ではROEが日本では広く使われていますが、資本構成の違いを無視した比較に限界があります。

日本企業のROICは低いといわれる理由は?

過剰な現金保有・非効率な資産(含み損を抱える政策保有株等)・低収益事業の継続などが投下資本を押し上げ、ROICを低下させる要因として指摘されています。東証のPBR1倍割れ改善要請もこの問題意識と連動しています。


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